「セラミックス・ジャパン 陶磁器でたどる日本のモダン」
会場:渋谷区立松濤美術館
会期:2016年12月13日(火)〜2017年1月29日(日)
〈前期〉12月13日(火)~1月9日(月・祝)
〈後期〉1月11日(水)~1月29日(日)
※会期中、一部展示替えがあります。
休館日:2016年12月19日(月)、26日(月)、29日(木)~2017年1月3日(火)、10日(火)、16日(月)、23日(月)
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
毎週金曜日は午後8時閉館(入館は午後7時30分まで)
入館料:一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生・60歳以上250円(200円)、小中学生100円(80円)
※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料
※土・日曜日、祝休日は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料
※障がい者及び付添の方1名は無料
本展は、近代の日本で作られた陶磁器のデザインを概観する初めての展覧会です。幕末から明治時代初期にかけて開催された万国博覧会への出展などによって日本の浮世絵や工芸品は一躍脚光を浴び、西洋ではジャポニスム(日本趣味)がわき起こりました。陶芸においては、京都や九谷などの江戸時代から続く産地以外に、東京や横浜、名古屋などでも、日本画的な装飾をまとった陶磁器が大量に作られ、海外へ輸出されていきました。その後、日本の美術や工芸などを源泉としたアール・ヌーヴォーが欧米で大流行すると、明治時代後期には日本でもこの影響を受けて陶磁器の分野でも図案研究などが盛んとなりました。大正時代以降は、こうしたデザイン活動が広く展開されるとともに、制作者の個性が大きく反映されていきます。国内においても生活用品である陶磁器にも暮らしに彩りを添えるための新たなデザインが求められるようになりました。また、陶磁器メーカーでは国内外向けの製品が量産され、食器以外にタイルなどの建材も生産されました。
本展では、明治維新から第二次世界大戦までの約70年におよぶ、近代日本陶磁器の創意にあふれたデザインの流れを161件の作品で紹介します。
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「原田直次郎展 近代洋画・もうひとつの正統」
主催 : 神奈川県立近代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛 : ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網
後援 : 東京ドイツ文化センター
公益財団法人ポーラ美術振興財団
協力 : 日本航空、日本通運
助成 : 公益財団法人吉野石膏美術振興財団
開館時間 : 午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 : 月曜日
観覧料 : 一般1,200円(1,100円)/20歳未満・学生1,050円(950円)
/65歳以上600円/高校生100円 ( )内は20名以上の団体料金
・中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です。
その他の割引につきましてはお問い合わせください。
・上記観覧料で「コレクション展1:明治の美術」(第1展示室)もご覧いただけます。
・ファミリー・コミュニケーションの日:
毎月第1日曜日(今回は5月1日)は、18歳未満のお子様連れのご家族は、優待料金(65歳以上の方を除く)でご観覧いただけます。
幕末の江戸に生まれた原田直次郎(1863-1899)は、西洋画の習得を志して高橋由一に師事したのち、 ミュンヘンの美術アカデミーに留学します。この地で文豪・森鷗外と終生の友情を結び、「舞姫」 「文づかい」と並ぶ鷗外のドイツ三部作の一つ「うたかたの記」では主人公の画学生・ 巨勢のモデルとなりました。
3年の滞欧から帰国した1887(明治20)年、伝統回帰への志向が強まり洋画排斥 運動のさなかにあった日本の美術界で、原田は西洋画の正 則 な理念と技術を広め るべく奮闘します。洋画団体「明治美術会」の創立に参加、作品発表と並んで論述 活動も行いました。1889年には画塾「鍾美館」を開き、和田英作や三宅克己、大下 藤次郎らを輩出しています。1890年の第3回内国勧業博覧会に出品し、画題論争を 巻き起こした大作《騎龍観音》などを通して、西洋美術の正統を伝えながらも36歳 で病に斃れた原田の活動は、日本における西洋画の受容を考える上で短くも重要な 軌跡を描きました。
1909(明治42)年、鷗外を発起人代表者とする没後10年記念の遺作展が、 東京美術学校(現・東京藝術大学)を会場に開催され、翌年に追想の画文 集『原田先生記念帖』も出版されました。
本展は、森鷗外をいわばキュレーターとした前回の遺作展以来、実に107 年ぶりの原田直次郎の回顧展となります。重要文化財2点(《靴屋の親爺》 《騎龍観音》)を含む原田直次郎の油彩約30点と素描類、森鷗外や徳富蘇峰 に協力した挿図や表紙画などグラフィックの仕事約30点に加え、ドイツで の師ガブリエル・フォン・マックスや友人らの作品をはじめ文化都市ミュ ンヘンの息吹を伝える日本初公開の19世紀ドイツ美術の絵画・版画・写真 類や新作映像、そして高橋由一や松岡寿、伊藤快彦など周辺作家を加え、 総数200点を超える作品と資料で、原田直次郎の画業と日本近代美術史にお ける展開を概観します。
2016年5月1日(日)に明治美術学会有志による見学会を開催します。 詳しくはこちらをごらんください。
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