「没後70年 三木宗策の世界 木彫の正統」

主催:郡山市美術館

会 期 :2015年10月31日(土)〜12月23日(水・祝)
休館日 :月曜日(11月23日(月・祝)は開館、翌日休館)
入館料 :一般 500(300)円 高校・大学生 300(240)円 中学生以下、 65才以上の方、障がい者手帳をお持ちの方は無料
( )内は20名以上の団体料金

三木宗策(1891~1945)は郡山市本町に生まれ、高村光雲門下の山本瑞雲に学び、木彫界の中心作家のひとりとして活躍しました。1940(昭和15)年日本木彫会から分かれた正統木彫家協会の結成に参加するなど木彫の正統を担う作家として嘱望されましたが、1945(昭和20)年疎開中に郷里・郡山で歿しました。今展では、没後70年を迎えその生涯を回顧し、改めてその業績をご紹介いたします。
次男は美術評論家の三木多聞氏。終戦の時、海軍兵学校在学中だった多聞氏は、戦後早稲田大学を卒業して東京国立近代美術館、文化庁、国立国際美術館などに勤務、徳島県立近代美術館や東京都写真美術館の館長を歴任され、私たち美術研究者のいわばパイオニアといえるでしょう。
また、戦前の作品ながら現存する官展出品作が意外に多いものの、現状維持が難しいと考えられる作品も少なくないことから、修復関係者をはじめ多くの研究者にぜひ実見していただきたい企画展です。

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没後100年 五姓田義松 ―最後の天才―

主催:神奈川県立歴史博物館
協力:明治美術学会、東海大学課程資格教育センター+教養学部芸術学科美術学課程
後援:在神奈川新聞社支局、NHK横浜放送局、テレビ神奈川(tvk)
助成:芸術文化振興基金
会 期 :2015年9月19日(土)〜11月8日(日)
休館日 :月曜日(ただし、9月21日、10月12日、11月2日は開館)
入館料 :大人 900円(800円)  20歳以下・大学生 600円(500円)
高校生・65歳以上 100円  小中学生・障がい者手帳をお持ちの方は無料
11月3日(火・祝)は、無料開館日となります
括弧内は20名以上の団体割引

本展は、明治初期洋画最高の実力をもち、数多くの名作を生み出した画家、五姓田義松(1855-1915)の没後100年を記念した展覧会です。
安政2(1855)年、初代五姓田芳柳の次男として生まれた義松。わずか10才で英国人報道画家チャールズ・ワーグマンに入門。明治初頭には横浜に移住し、さらに本格的に西洋絵画技術を学びます。そして外国人に土産品となる水彩画や肖像画を描きながら、実力を磨きました。一方で、皇族をはじめ国内の政治家や財界人、軍人などの肖像画を描くなど、様々な需要に応えます。本邦初の西洋絵画コンクールとなった明治10(1877)年開催の第1回内国勧業博覧会で最高賞を受賞、名実ともに頂点へと登り詰めました。翌年には明治天皇の御巡幸に付き従い、東海北陸の風景や風俗を描く栄誉を得ました。同13(1880)年には渡仏し、新たな挑戦を試み、結果として日本人初のフランス・サロン入選という快挙を果たします。
本展ではその波乱に満ちた生涯を紹介しながら、明治人を的確に描き出した重厚な油彩画、まだ江戸の香り残る風景をとらえた瑞々しい水彩画・鉛筆画など、およそ800点からその画業を振り返ります。また初公開となる義松の売立帳や家計簿などの文献資料から、これまで謎に満ちていた実像を浮き彫りにします。見たモノを二次元化する行為としての描写行為、その正確な技術が尊ばれた時代の最後に生まれた天才義松の全貌をご紹介しましょう。

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