相見香雨没後50年記念シンポジウム関連展示

松江が生んだ美術史家・相見香雨の没後50年を記念し、シンポジウムと展示会を開催します。相見は生涯独学の人でしたが、古美術の素養形成にあたっては、家系と地域文化が深く関わっていたと考えられます。そのルーツをたどります。

・主 催:桑原羊次郎・相見香雨研究会
・共 催:島根大学法文学部山陰研究センター、島根大学附属図書館
・助 成:公益財団法人いづも財団、公益信託しまね文化ファンド
・後 援:美術史学会、明治美術学会

1.シンポジウム
zoomを用いたオンライン形式で開催します。参加無料(先着100名まで)
日 時:令和2年12月6日(日) 13時30分~16時30分

司 会:田中 則雄(島根大学法文学部教授)
林 みちこ(筑波大学芸術系准教授)

報告者:
①村角 紀子(桑原羊次郎・相見香雨研究会代表)
「十九世紀松江の地域文化と美術史家・相見香雨の誕生」
②要木 純一(島根大学法文学部教授)
「近代松江における漢詩文化」
③玉蟲 敏子(武蔵野美術大学造形学部教授)
「日本の近世美術史における相見香雨の業績と現代的意義」

【参加方法】
①②いずれかの方法でお申込み下さい。受付完了後、メールにて参加用のURLとパスワード、当日プログラムを返信いたします。〈 締切:12月4日(金)〉

①インターネット申込み専用フォーム
「相見香雨没後五〇年記念シンポジウム参加申込」
https://forms.gle/8Q31atUEmNwthvea6

②電子メール
桑原羊次郎・相見香雨研究会事務局 kuwabara.aimi@gmail.com
件名に「相見シンポジウム参加申込」、本文に「参加者氏名」と
「返信用メールアドレス」を必ずご記入下さい。
※送信いただいた個人情報は本シンポジウムの目的以外には使用しません。

2.関連展示
相見香雨の代表的編著書、関連する郷土史料等、約20点を解説・写真・年譜パネルとともに展示します。入場無料
会 期:2020年11月20日(金)~12月20日(日)
会 場:島根大学附属図書館1階展示室(松江市西川津町)

展示内容:
第1章:父・相見文右衛門と祖父・森脇忠兵衛
第2章:近代松江における漢詩文化
第3章:松江藩と豪商たちのコレクション
第4章:美術史家・相見香雨の誕生

【相見香雨(1874-1970)】
明治7年12月1日、松江市魚町の商家・相見家(野波屋)の長男として生まれる。本名繁一(はんいち)。10代で両親とも没し、親戚にあたる岡崎運兵衛方に寄寓。修道館を経て島根県尋常中学校へ進学、ラフカディオ・ハーンに英語を学ぶ。東京専門学校(現・早稲田大学)文学科撰科卒業後、帰郷し『松陽新報』編集者となる。明治41年、審美書院に入社し、美術書の史料収集と調査にあたる。翌年、『特別保護建造物及国宝帖』編纂事務に従事。明治43年、日英博覧会出店のため渡英し、1年半滞欧。帰国後、芸海社(後に精芸出版に合併)で美術書編纂にあたり、後に日本美術協会嘱託となる。生涯在野の美術史家として実証的研究を続け、琳派・文人画・絵本画譜を中心に多数の編著書を発表した。昭和27年、文化財保護委員会美術工芸部門専門審議会委員に就任。昭和36年、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章受章。昭和45年6月28日、東京自邸「飛鳥山房」で没、96歳。

展覧会・シンポジウム関連のPDFは以下からダウンロードください。
チラシ1
チラシ2